「未来(あした)の店舗を創造する」をテーマに開催した、「EC-CUBE DAY 2015」。当日は、EC-CUBE史上最大規模の約800名(事前申込990名)、ネットワーキングパーティには約300名がご来場。EC事業者、ECサービス関連事業者、ECサイト制作者、EC参入を検討中の方など、ECに関わる多くの方にお越しいただき、大盛況の1日となりました。
「次世代EC」をキーワードに、オムニチャネルの成功事例やEC戦略、海外の最新動向等、EC業界のキーパーソンをお招きして計15コマのセミナーを実施いたしました。
基調講演
ショッピングセンター業界を取り巻く環境は、急速に変化し続けています。「24時間パルコ」をキーワードに掲げる商業施設パルコは、お客様の購買行動の変化や、多様化する販売チャネルへの対応に、いち早く取り組んできました。従来型のECモールを脱し、店頭キュレーションEC「カエルブログ・カエルパルコ」として、リアル店舗のショップスタッフの接客力や発信力を活かした「新しいECのカタチ」を推し進めるなどの取り組みがその一例です。本講演ではパルコの“これから”のオムニチャネル戦略と、ICTの進化やオムニチャネルの拡大によってますます変化するECの役割や、その未来像についてお話いたしました。
2013年4月のリニューアル後、店舗取り置きが便利と好評の丸善&ジュンク堂ネットストア。なぜAmazonではなくリアル書店のECサイトで本が売れるのか?そこにはWEBだけでは完結しない店舗を起点としたさまざまな仕掛けが用意されている。ジュンク堂のインターネット事業を一手に担う若き経営者が、自らが思い描く書店インフラの未来をパネルディスカッション形式で掘り下げました。また、後半では、今話題の拡大するインバウンド消費に対する新たな仕組みを提案する。2020年に開催される東京オリンピックを始め、Visit JapanキャンペーンやLCCによる低コスト大量輸送の実現などにより、訪日観光客の増加は非常に大きな話題となっている。さらに盛り上がりを見せる分野のミライを見据えた内容をお伝えいたしました。
2013年10月。急激に変化するeコマース市場で、新たな流通市場を創出し、消費全体の活性化を目指すため、Yahoo! JAPANは「eコマース革命」を発表いたしました。それから約2年が経過し、ストア数は31万まで伸び、取扱高も昨年対比120%超となるなど、Yahoo!ショッピングはますます成長を加速させています。本講演ではeコマース革命において、実際にどのような店舗が成功・成長したのか、また今後のYahoo!ショッピングの戦略等についてお話しいたしました。
宅急便事業で年間39億個、代引き含む決済で年間1億5千万件、60万店舗の事業者様とお付き合いさせていただいているクロネコヤマト。1976年に始めた宅急便とともに代金引換・クレジットカード決済、コンビニ後払いなど、通販が取り巻く環境の変化とともに配送や受取りと決済手段も、多様化しつつあります。本講演では、現在のトレンドや、クロネコヤマトならではのサービスをご紹介するとともに、配送と決済を連動させることによって実現される将来像や、ECシステムも含めたECのビジネスモデルの変化をお話いたしました。
Hardening Projectは、最高の「守る」技術を持つトップエンジニアを発掘・顕彰することを目的とした取り組みです。技術競技(コンペティション)の形式で実施しており、チーム対抗形式で、脆弱性のあるECサイトへのハードニング(堅牢化)力を総合的に競うものです。各チームが8時間の競技時間に取り組んだ結果は対象のECサイトの「見込み販売力」という数値で評価が行われます。各チーム、同じショッピングシステム、同じ商品、同じセキュリティインシデントが発生する条件のなかで、それぞれのチームの取り組みが「見込み販売力」という結果に表れ、トップと最下位のチームでは「見込み販売力」に3倍の差が表れます。実はあまり重要視されていないECサイトの裏側の運用能力の差で、売上に大きな差が表れることがわかりました。本セッションではサイバー空間で最近発生している事件を取り上げ、Hardening Projectを通して得られた教訓について解説しました。
国内5800万人以上の登録ユーザーを持つコミュニケーションアプリ「LINE(ライン)」のビジネス用途でも利用される公開型アカウント【LINE@(ラインアット)】で通販サイトの売上最大化をしている企業の事例やノウハウをお話致しました。世間のコミュケーションが「メール」から「LINE」に変化したため、通販事業者もLINEへ変化していくことは、必然なことだと感じております。2015年2月に通販事業者もLINE@の利用が解禁になり、いまでもお申込みが増えて続けてる状況です。LINEの利用者も30代、40代以上も増加しており、全世代に向けた売上最大化が可能かつ、低コスト・導入負担も少ないLINE@についてご紹介を致しました。
6月にシカゴで開催されたe-Commerceの国際的なカンファレンス、IRCE2015のメインテーマは「オムニチャネル」であり、リテー ル側からECの取り込みが急加速しています。一方、製造業からは欧州と米国2つのIoTの潮流のなかで、BtoC、BtoBのフロントとしてEC の取り込みがやはり急速に進みつつあります。本セミナーでは、EC外からのこれらの大きなトレンドの背景をそれぞれ事例を交えて紹介するととともに、IRCE2015のTechnicalトラックでのセッション内容を踏まえて、これからの新しいECの可能性とその技術的な課題および解決の 方向性について紹介しました。
世界で1億6500万人以上が203の国と地域で100通貨以上で利用し、お金を支払うだけでなく、受け取るためにも世界中で利用されているペイパル。その根幹は、次世代の決済サービスとして普及がグローバルで加速している「デジタルウォレット」。国内でも普及が始まっているこのデジタルウォレットを創業時より展開してきたペイパルより、モバイルが主流となってきた現代においてこの「デジタルウォレット」が決済だけでなくコマース全体がどのように変化していくのか、また国内外問わず様々なデバイスやアプリでの買い物をもっとシンプルにコンバージョン率を高め、まだまだ日本で可能なECにおけるイノベーションについてご紹介致しました。
EC-CUBE 3について、「実際に触ってみたい。でも一人では不安…」「既に案件相談が来ているが、何をポイントに進めたらよいの?」「2系との違いをまとめて知りたい!」など、様々な声が聞こえています。 そこで、前半は、EC-CUBE3が初めてという方に向けて、新しくなったEC-CUBE 3のインストールから最初に行うべき設定などをハンズオンでわかりやすく解説。 後半は、「EC-CUBE3、実際のところどうなの!?」をテーマに、本講演に参加された皆様とともにトークセッションを行いました。
2006年のリリース以来、最大のバージョンアップとなったEC-CUBE 3。国内No.1ECオープンソースとして圧倒的なシェアを持ちながらも、設計思想から見直し、EC-CUBE3.0へ大きく舵を切った背景と、マーケティング・商流という2つのプラットフォームを展開する株式会社ロックオンが見る「ECの未来」について発表しました。
Facebookには現在、日本国内だけで2,100万人以上のアクティブユーザーが存在しており、Facebook上への広告出稿は、手軽で、費用対効果が高いと注目を浴びています。しかし一方で、狙い通りの結果を出せず、悩まれている方が多いのも事実です。本講演では、Facebookの専門部署を設け、5年前より企業向けのFacebook導入支援に取り組んできた田中氏が、ECサイトへの集客に特化した広告出稿の活用方法を、実際の事例を交え、株式会社ロックオン又座とのセッション形式で、わかりやすく解説しました。
昨今HTML5でWebサイトを構築することが増えてると共に、フロントエンドエンジニアが行う作業も増えてきました。その一つとして、サーバーサイドで行っていたWebアプリケーションの処理なども、フロントで処理することが多くなりました。そこで考えなくてはいけないのがセキュリティについてです。今回のセッションではWebアプリケーションを開発する上で最低限知っておきたいセキュリティについてセッションを行いました。
近年、日本の事業者の販路拡大のための手段として、注目を浴びている「越境EC」。しかし、越境ECはビジネスチャンスであると共に、撤退した企業もやはり数多く存在しています。どのような問題があり、どうしたらそのハードルを乗り越えられるのか?転送コムを経由して、日本から海外へ送られる荷物の数は日本No.1。転送コム以上に海外に商品発送をしている企業はございません。創業当時から越境ECサポート事業に特化し、現在800社以上の通販サイトをサポートしている転送コムの実績に基づき、本登壇では、「失敗しない越境ECの進め方」「簡単に海外発送する方法」について解説しました。
2009年11月に英国で創立され、成果報酬のみというわかりやすい料金体系と 1 行のタグコードを埋め込むだけのシンプルな導入方法により、現在世界 47 か国で 10,000 社のクライアントに利用されているVe Interactive。ひとつのプラットフォームで、複数の効果的なアプリケーションを利用できる独自の技術により、Web サイトの直帰率や途中離脱を減少させ、購買率や顧客獲得率を高められます。まだまだ日本では馴染みのないカート放棄について、本公演では通販事業者向けに具体的な利用方法、また通販事業の離脱のデータ等を基に欧米での最新の利用事例をお話させていただきました。
べーシック社初のECの取り組みについて。初期の苦戦の連続から最終的には事業黒字化を達成。広告依存度が43%と高い中で、数々の施策の末依存度0へ。一方セッションを21万から57万に伸ばしたのには、シンプルなマーケティングメソッドが存在していた。当日はその進め方や、考え方、有効施策などを余すことなくお伝えいたしました。