EC-CUBEは、日本のECサイトをもっと面白いモノにしたいという想いから、2006年に産声をあげました。
オープンソースとして、全国の開発者とバージョンアップを重ねながら、パートナーや店舗主、周辺サービスなど、
みなさまの愛に支えられた、国内でも他に類を見ない一大ECオープンプラットフォームへと成長できたことに、深くお礼申し上げます。
しかし、近年、ECを取り巻く環境は劇的に変化しました。
新しいメディアの台頭、EC物流の進化、デバイスの多様化、そしてO2Oやオムニチャネルの具現化、など。
ECサイトのシステムは、ショップと共に成長していくものであるべきです。
そのためには、これまで9年間培ってきたEC-CUBEを、一度見直す必要があると考えました。
大きな決断ですが、これからもみなさまとともに、
日本のEコマースをよりリッチで面白いものにしていきたい。
私たちはメインバージョンアップを決断しました。
「EC-CUBE 3.0」の誕生です。
EC-CUBE 3.0では、アップデートやマイグレーション(移行ツール)の機能を搭載しました。
万が一、脆弱性が発見されたとしても、もうバージョン毎のパッチと、自社のカスタマイズの差分を確認しながら、1つ1つ対応する必要はありません。
システム上では、本体のソースコードだけでなく、EC-CUBEが利用している外部ライブラリも含め再検討を行い、PHPの多くのアプリケーションで実績のあるSymfony Component 2を開発の基板としたMicro-FrameworkのSilexを採用しました。
EC-CUBEが9年間かけて培ってきた数多くの機能、その全てに見直しを行いました。
ECの主要機能である「商品・顧客・受注」に関わる機能をEC-CUBE 3.0の「コア機能」として独立。その他の機能は、プラグインエンジンを利用して提供されます。
今後提供される各機能のAPIも、SFAやCRM、EDIといった他のWebサービスと連携した自由なショップ構築をサポートします。
EC-CUBE 3.0は構築時だけでなく、日々の運用やショップの状況の確認、そして新施策の実施までスピーディーに展開が可能です。
SmartyからTwigに変更されたテンプレートエンジンは、フォームやページ数が多くなりがちなECシステムをパーツ単位に分解し、コードの再利用性やデザインとの融合効率を向上。
マルチデバイスに対応した管理画面は、外出先でもショップの売上や在庫を確認でき、日々の運用効率を改善、意思決定をサポートします。
さらに、プラグインエンジンで、新しい機能を素早く追加します。
EC-CUBEとは
「EC-CUBE」は、ASPサービスでは実現できない独自性の高いECサイト構築・リニューアルを支援するため、株式会社ロックオン(現株式会社イーシーキューブ)のEC構築パッケージを誰でも無料で利用・改変できる「オープンソース」として公開したもので、現在180万ダウンロードを突破し、推定30,000店舗以上で稼働中です(株式会社イーシーキューブ調べ)。
EC-CUBE 3.0のリリースにあたり、多大なるご尽力をいただきました。
順不同