マジカルナンバー <~人が覚えていられる情報は、3~5個!?~>

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お客様に商品を選んでいただく際は、選択肢は、“3つ”が良いといわれています。また、商品の特徴やおススメポイントを紹介するときは、“6つ”以上のポイントを列挙したほうが良いと言われています。
なぜ、このような“3”“6”という数字が出てきたのでしょうか。
それは、「マジカルナンバー」が関係しているのです。

“マジカルナンバー”とは?

マジカルナンバーとは、アメリカの心理学者ジョージ・ミラーが発表した、「人間が瞬間的に記憶できる短期記憶の限界容量(数)」のことです。ミラーは、短期記憶の容量の限界は、“7±2個のチャンク”であると、発表しました。しかし、その後、2001年にネルソン・コーワンにより、マジカルナンバーは“4±1個”のチャンクであると発表され、現在では、ネルソン・コーワンの“4±1”が定説になっています。

短期記憶とは、「記銘後、数十秒から数十分という短時間保持される記憶。(デジタル大辞泉より)」のことです。つまり、非常に短い時間だけ記憶ができる容量のことで、マジカルナンバーのセオリーに従うと、容量を超えるものは、短期記憶としては、残りづらいものとなってしまいます。

例えば、定食屋さんでおススメを聞いた場面を想像してください。「本日のおススメは、かつ丼、鮭定食、ホッケ定食、ハンバーグ定食、豚汁定食、生姜焼き肉定食、とんかつ定食、唐揚げ定食、チキン南蛮定食、野菜炒め定食、ラーメンです!」と言われたら、プツーと脳が一時停止してしまいますよね!(汗)

いくつかのおすすめは、全てを記憶して、その中から選ぶことは、難しいことではないでしょうか?これでは、せっかく、おススメしたのにもかかわらず、おススメの中から、選ばれなくなってしまう可能性があります。これは、お店、お客様双方にとって機会損失になりかねません。

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活用場所

定食屋さんだけに活用できるかというと、そうではありません。

このマジカルナンバーは、マーケティング、webサイトの構成に大いに利用することができます!

webサイトでは、一度にたくさんの情報を与えようとしてしまいがちです。しかし、このマジカルナンバーに基づいて、情報量を適切にコントロールすることで、より効果的なサイトを構築できるようになります。より良いサイトを作ることは、売り上げUP↑に繋がります!

例えば、最初に閲覧するであろう場所は、「グローバルナビゲーション」です。

当社HPの赤枠で囲まれているグローバルナビゲーションをご覧ください。項目が5項目となっています。
一番最初に目にするところのグローバルナビゲーションの項目を20個もの項目数で構築すると、マジカルナンバー、つまり、人間が短期間的に記憶できる量を大幅に超えてしまい、一度にサイト全体を把握するのが困難になります。サイト訪問者は、一度に把握できず、自分の求めているものがあるかないかが、判断できず、読みたくなくなる心理が働いてしまい、サイトから離脱してしまいます。

では、具体的にはどのような構成にすればよいのでしょうか?

それは、グローバルナビゲーションの項目数が“4±1”に収めることを意識することです。4±1を意識して構成することで、サイト全体が瞬時にわかるといった効果が期待できます。項目数を10個も20個も並べては、サイト全体の構成を把握するのは困難になります。

反対に、10個程度だと「このページは、情報量が多い」といった印象を与えられる効果があります。サイトの種類や用途に応じて、”マジカルナンバー”を活用することで、より効果的なサイトの構築が可能となります。

マジカルナンバー項目数の制限するということをお伝えしてきましたが、項目数を制限しなくても、よい場合が考えられます。それは、コンテンツ一覧などです。多くの情報を提示する場所であり、エンドユーザーが目的の情報を見つけられることが重要な場合は、項目数を制限する必要がないと考えられます。その代わりに、項目数が多くなるため、使いやすい検索機能を設置する必要が考えられます。

まとめ

  • マジカルナンバーは、短期記憶の容量の限界のこと
  • 7±2、4±1、2つの説がある
  • ECサイトの項目数を用途に合った適切な数で構築する
  • マジカルナンバーを活用して、効果的なサイトを構築してみてはいかがでしょうか?

参考図書:中村和正 (2018)『「買わせる」の心理学 消費者の心を動かすデザインの技法61』 MdN

この記事を書いた人

IDS ECサービスグループ広報担当

EC-CUBEプラチナパートナーのアイディーエスは、100名規模のSIerで、オープン系Webシステムの請負開発を中心に、プロフェッショナルサービスとしてB2B ECシステムのパッケージ開発並びに導入支援、安心してシステムを使うための運用保守サービス、安価で手軽に開始できるオープンソースマネージドサービスの提供を行っています。

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