ECサイトへのGoogleアナリティクス導入のすゝめ
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ECショップオーナーの皆様、こんにちは。GoogleアナリティクスなどのWeb解析ツール、活用していらっしゃいますか?
「Googleアナリティクスという名前は聞いたことがあるけれど……」
「ECショップにどう使うの?」
そんなオーナーさんに向けて、この記事を書きます。
目次
Googleアナリティクスとは何か
「アナリティクス=分析・解析」
Googleアナリティクスとは、Google社が提供しているWeb解析ツールです。
では、Web解析ツールとは一体何でしょうか。
Web解析ツールは、Webサイトへのアクセスを分析するためのツールです。解析できる対象は多岐に渡ります。
- 訪問者数
- 訪問者数が多い時間帯や曜日
- 訪問者がどの地域に住んでいるか
- 訪問者が使用しているOS(WindowsやMacなど)、端末(コンピュータやタブレット、スマートフォンなど)
- 流入元(どこからこのサイトを知って訪問したか)
- 検索キーワード
- 直帰率(一ページだけ見て帰ってしまった訪問者の割合)
- 離脱率(購入などの最終目的に達しないままサイトを離れてしまった訪問者の割合)
列挙した内容は、ほんの一例です。簡単にまとめると、Web解析ツールは「誰が、いつ、どのようにして、何を閲覧しているのか」を解析できるのです。
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なぜECサイトへのアクセスを分析する必要があるか
多くの人に訪ねてもらうことは、ECショップにとって確かに重要です。しかし一番の目標は、サイトを訪れた人に商品を購入してもらうことでしょう。折角ショップまで辿り着いても、購入に繋がらなければ意味がありません。
では、サイトの訪問者が購入に至らない原因は何でしょうか。その原因を探るために、アクセスを分析する必要があるのです。
トップページから、希望の商品を見つけられなかったのかもしれません。商品を見つけられても、詳細が分からないため、断念してしまう場合もあります。会員登録必須のショップならば、入力項目の多さに諦めてしまう方もいるでしょう。
こうした一つ一つの弱点=ボトルネックを改善することで、購入しやすいECショップになります。そして、単なる訪問者が購入者へ転じる可能性も高くなるでしょう。
Googleアナリティクスで収集したデータをどう活用するか
その他の代表的な活用例を見てみましょう。
流入元を知る
流入元とは、どこからサイトを訪問したかという情報です。GoogleやYahoo!などの検索サイトから辿り着く例もあります。また、広告を見てサイトを訪問する場合もあるでしょう。
Googleアナリティクスでは、検索キーワードも収集できます。なので、訪問者がどのような商品・サービスを探してサイトを訪問したかが分かります。もしかすると、収集した検索キーワードに、社名が殆ど見当たらないかもしれません。その場合は、検索エンジンが社名を認識していない可能性を視野に入れ、対策する必要があります。
また、広告を出しているならば、広告からの流入がどの程度あるかを確認すると良いでしょう。あまりにも少ないようでしたら、出している広告の改善を考えなければならないからです。
訪問者数の多い時間帯や曜日を知る
このデータは、掲載内容の更新に適した時間帯や曜日を考える際に役立ちます。より多くの訪問者に新規情報を普及したい場合は、訪問者数の多い時間帯や曜日に更新しましょう。一方で、アクセスが集中してサーバーダウンが心配されるECショップもあるかと思います。その場合は、訪問者数の少ない時間帯や曜日に合わせた更新が賢明でしょう。
アクセス数の差を知る
多くのECショップは、商品の種別や系統に沿ってページやカテゴリが分かれています。しかし、解析ツールで比較すれば、必ずアクセス数に差があるものです。ページやカテゴリを分けていても、アクセスしてもらえなければ意味がありません。アクセスが少ない原因は何かを探る必要があります。
ボタンでページを移動するのであれば、よりクリックしやすいデザインに変更すると良いでしょう。ボタンそのものが訪問者から認識されにくい場所に表示されている可能性もあります。商品をスライドで表示しているサイトならば、スライドのスピードにも注意が必要です。
Googleアナリティクスの仕組み
Googleアナリティクスで分析できるデータの内容や、活用の仕方はお分かりいただけたかと思います。
では、そもそもGoogleアナリティクスはどのようにしてデータを解析しているのでしょう。
- Webサイトのソースに、「解析タグ」を設置する
- 訪問者が「解析タグ」設置済みのページを表示する
- 「解析タグ」が実行した状態となり、自動的にデータを収集・送信する
とてもざっくりとした説明ですが、ここで重要なのは「解析タグ」です。
「解析タグ」とは、サイト内に設置するコードです。Googleアナリティクスの利用を開始すると、発行できるようになります。この「解析タグ」を設置したページのデータを収集します。
Googleアナリティクスのメリットとデメリット
Web解析ツールは、Googleアナリティクス以外にも多数あります。ところが、無償版では解析できるデータや使用可能な機能に制限があるツールも多いです。
その点、Googleアナリティクスは無償で利用できる上に、充実した機能が魅力です。また、Googleが提供する他ツールやデータと連携できる点も、大きな利点でしょう。Googleアナリティクスにも、有償版ツール「Googleアナリティクス360」があります。しかし、こちらはより大規模、より正確なデータを収集したい方向けです。
一方で、Googleアナリティクスのデメリットはカスタマイズ性の低さにあります。もちろん、設定の変更やサイトに合わせた分析結果の表示を変更できます。しかし、それでもカバーしきれない部分も存在します。また、解析したいページ全てに「解析タグ」を設置しなければなりません。すなわち、ページの数だけ労力が必要になるのです。そのため、ページが大量にあるサイトでの利用には、工夫が必要となります。
Googleアナリティクスが得意とするのは、訪問者がサイトに辿り着くまでの分析です。多角的に分析を行いたい場合は、他のWeb解析ツールの併用も視野に入れて検討しましょう。
まとめ
「誰が、いつ、どのようにして、何を閲覧しているのか」を解析できるWeb解析ツール。数ある中でも、今回はGoogleアナリティクスに焦点を当てて解説しました。
分析したい内容がはっきりと決まっている場合は、目的に見合ったツール選びが肝心です。しかし、「初期費用をなるべく抑えたい」「まずは導入してみて、基礎的な分析内容を知りたい」という方もいらっしゃると思います。そうした方には、無償で利用できるGoogleアナリティクスをお薦めします。
この記事がECショップへのGoogleアナリティクス導入の一助となりましたら幸いです。
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